寓話
渡し場は各船に状態札を掛けた
河口の渡し場は初めはとても単純だった。船が来たら荷を積み、満載になったら出発し、対岸に着いたら荷を降ろす。老船頭は経験で次に何をすべきか分かっていた。後に貨物には冷蔵箱、危険物、急件、検査待ちの小包が加わった。船にも修理、給油、潮待ち、再確認などの状況があった。声で指示する调度は頻繁に誤り始めた。管事はまず埠頭に大きな木の板を掲げた。皆さんは規則に従って行動してください。しかし規則の理解は人それぞれで、検査が終わっていないのに出る船もあれば、出られるのにずっと承認待ちの船もあった。
第二の方法は、すべての異常を管事に問い合わせることだった。結果として管事は囲まれ、船隊は長い列を作り、最も簡単な積み下ろしでも口頭の許可を待たねばならなかった。
若い船大工は各船が取り得る位置を列挙した。積み込み待ち、積み込み中、検査待ち、承認待ち、出航可能、航行中、入港済み、異常、クローズ。各位置は少数の次の段階だけを許す。
彼はさらに移行条件を定めた。検査に合格して初めて待検から出航可能へ移り、承認が拒否されれば必ず待積みに戻り、嵐警報は航行中を異常処理へ移す。
状態札があれば、船頭は今誰の指示を聞くべきか推測する必要がない。装置全体も、ある船がなぜ詰まったか、誰が遷移を引き起こしたか、再試行やロールバックが可能かを記録できる。
渡し場が最終的に安定したのは、船頭が突然みな慎重になったからではなく、複雑なプロセスが有限状態と明確な遷移に分解され、混乱が検査可能な境界に閉じ込められたからである。
状態牌が掛けられたばかりのとき、老船夫はそれが杓子定規だと嫌った。危険物船が再確認印を欠くために承認待ちで止められるまで、誰も木牌が面倒を増やすのではなく、肝心な位置で皆の習慣的な動作を食い止めていることに気づかなかった。
その後、事故の振り返りのたびに、管理人は「誰がどう考えたか」を問わなくなった。代わりに、船がその時どの位置にあり、どの遷移が許され、誰が次の一歩を引き起こしたかを問うた。渡し場の争いは減った。各段階に明確な境界があるからだ。限られた位置と限られた遷移が、各人が自分に何ができるか、そしていつ止まらなければならないかを知らせた。