寓話
橋工隊の二冊のノート
川の両岸の村々が橋工隊を招いて橋を架けた。着工前に工隊は二つの調査を行った。第一は人々が川を渡る本当の理由を記録した。市への買い物、子供の学校送り、粉ひき場への穀物運搬、暴雨の日に向こう岸の診療所へ行くこと。各理由には時間、頻度、現在どうやりくりしているかが明記された。第二は渡河者の年齢、収入、交通手段、識字率を記録した。
隊長が二冊のノートを設計組に渡すとき、何気なく「どちらもユーザー要件だ、一緒に見てくれ」と言った。設計組はそこでエレベーター付きの景観橋を描いた。二冊目のノートに、若者が多く、写真を好み、美観に金を払うと書いてあったからだ。橋は美しく建てられ、ネットの名所になったが、改善すべき环节は依然として残った。
橋が通じて一ヶ月後、村は連名で苦情を出した。景観橋の階段は急すぎて、穀物を担ぐ老人はとても上れない。エレベーターは設置されたが、観光シーズンにしか動かず、閑散期は節電のため施錠されている。穀物を運ぶ平板車の幅は階段の間隔を超え、橋を渡るたびに穀物を小さな包みに分けて三度往復して運ばねばならない。最初のノートに書かれた「豪雨の日に子供を学校へ送る」という場面は、景観橋ではまったく考慮されていなかった。
工隊は戻ってノートをめくり、初めて問題に気づいた。第一のノートでは「運糧」という任務に五つの子条件があった。負重、上坡、晴天と雨天の異なる路面、固定された時間窓、二人の協同が必要。第二のノートの「若者は写真を撮るのが好き」は一部の人への記述だが、「運糧」という任務にはほとんど無関係だ。若者は運糧せず、運糧する者も写真を気にしない。
二度目の橋の修繕で、工隊は新しい規則を定めた。まずJTBDに従ってタスク一覧を作り、各タスクに情景、制約、成功基準を明確に書く。次にユーザー像を各タスクの追加条件とする。たとえば「このタスクの主な実行者は五十歳以上の女性で、平均負重は四十斤」といった具合だ。タスクがアーキテクチャを選び、ペルソナがパラメータを調整する。
新しい橋は緩やかな坂の設計で、滑り止め舗装と中間の休憩プラットフォームを加えた。見た目は良くないが、米を運ぶ人は15分で荷車を押して橋を渡れる。写真を撮る若者は減ったが、川の両岸を行き来する市の人出は6倍になった。工隊は後にこの規則を見積書に書き込んだ:タスク数量で課金し、プロファイルは単価の係数にのみ影響する。
後に、なぜ最初の橋に貨物通路を追加しないのかと問う者がいた。工隊の答えは率直だった:橋の主構造が一度決まれば、後から何かを足すのは膏薬を貼るだけだ。任務とプロファイルが図面の段階で混ざっていれば、出来上がるのは見た目は良いが川を渡る問題を解決していない橋だ。