寓話
糧倉検査の二組
県に新しい穀物倉が建てられ、施工側は自分の品質検査員を全工程に同行させた。基礎では密度を測り、壁積みではれんがの目地を確認し、屋根では防水層の施工記録を見た。検査員が手にしているのは施工規範で、各検査基準は図面に書かれており、不合格ならその場でやり直しだった。
穀倉が完成した後、県食糧局は別の一団を検収に派遣した。彼らは施工過程を見ず、三つのことだけを見た:倉内温度が十五度以下で安定するか、地籠の通風量が足りるか、サンプリング時の穀物含水量が基準を満たすか。県の人は貯蔵基準を手にしており、施工側の品質検査員が使う図面とは全く違った。
施工側は自信満々に鍵を渡し、品質検査記録はすべて合格だと言った。食糧局の検収員は倉の扉を開けて一時間測定し、一言返した。温度管理は基準を満たしているが、地籠の通気量が十二パーセント足りない。貯蔵基準によれば、この倉は受け入れられない。夏に結露してかびるからだ。施工側は焦った。施工規範に通気量の項目はなく、検査員は図面どおりに確認したと言った。
両者は二週間こう着した。施工側は品質検査記録を引っ張り出し、どの項目も規範どおりに行ったと証明した。食糧局は貯糧基準を示し、どうやったかは問わない、私が求めるのは使えることだと言った。最後に県が調整し、施工側が補助送風機を追加設置してようやく検収を通った。この費用は施工予算にも契約変更条項にもなかった。
後に食糧局と施工側は補充契約を結び直し、受け入れ基準を当初の契約付属文書に書き込んだ。施工側の品質検査員は以後、現場に入るときに二冊の冊子を同時に手にする。一冊は自分の施工規範、もう一冊は発注者が与えた最終受け入れ条件である。二つの基準は重なるが一致はせず、品質検査を通っても受け入れを通るとは限らない。
穀倉の件が広まった後、県内の他の工事プロジェクトは皆、一つの技を学んだ。契約に工程品質管理基準と納品検収判定条件を同時に列挙し、双方がそれぞれ署名確認する。着工前に二冊の冊子の差異をすり合わせ、差のある項目こそ予算と工期で最も見落とされやすい落とし穴だ。
総括会議では一つの教訓だけが書かれた:施工側の品質検査員は施工規範に責任を持ち、貯蔵効果には責任を持たない。引渡し検収員は貯蔵効果に責任を持ち、施工側の施工欠陥を代わりに検査しない。二組の人間はそれぞれの基準に署名し、引渡しの日に初めて突き合わせるようなことをしてはならない。