寓話
全巻を読み解くことだけを担う書記楼
王城の訳館に各地から手紙が届いた。草原の結縄、島の貝殻、山民の図符などである。大臣たちはこれらの手紙の意味を比べたかったが、貝殻と図符を同じ机の上に並べて直接扱える者はいなかった。
当初、翻訳者は逐語的に官話へ訳し、対応する語のない品にぶつかると手が止まった。見た目は異なる二通の手紙も、実はどちらも雨乞いをしていた。似て見える二つの祝詞も、部族が違えば意味は正反対だった。若い翻訳者はかつて、すべての貝を無理に官話の語に訳してしまい、救難の手紙が祝賀の手紙になってしまった。外形は訳せても、関係性と感情は失われていた。
老訳師は一冊の意向簿を発明した。各手紙はすぐに返すのではなく、まずいくつかの記号に整理される。人物、動作、方位、情緒、請求、危険。貝殻、図符、官話はすべてこれらの記号に落とし込める。意向簿の初版も粗く、「人、物、事」に分けるだけだった。後に雨と書かれた二通の手紙に出会い、一通は雨乞い、一通は洪水の報せだったため、訳館は請求、危険、時間を分けて記すようになった。
意向簿があれば、大臣は二つの手紙が近いかどうかを比較でき、整理した意味を返信官に渡すこともできる。もし訳師が重要な印を落とせば、その後の返信がどんなに立派でもずれてしまう。返信官はこの簿に頼り始めた。もし前段の整理で「救援要請」を「挨拶」と記録すれば、後段がどんなに整った官話でも誤った先に送られる。
意向簿も細部を失う。訳師は認めた、貝の紋様や図符の儀式性をすべて詰め込むことはできない。しかし先に伝達可能な表現を形成しなければ、朝廷は比較も引き継ぎもできない。
後に訳館は新たに太鼓信号を追加し、これもまず意向簿に接続した。訳師は太鼓の音を急いで美しい官話に翻訳しようとはせず、まずそのリズムが要求・祝典・警報のどれを表すかを判断した。外見が変わっても、表現のルールは安定していなければならない。
大臣は後に、意向簿が細部を圧縮するなら、元の手紙を誤って損なうことはないのかと尋ねた。老いた翻訳者は、あると言った。だから重要な手紙は原本も保存し、必要なら見返す。整理された表現は処理と伝達のためのものであり、源がそこにまだあることを忘れさせてはならない。
訳館はここから理解した。読み解く第一歩は、雑然とした外形を比較可能で伝達可能な内部表現に圧縮することである。表現がうまくできれば、その後の検索、判断、生成に土台ができる。