寓話
城自身の巡橋人は、洪水が来たときの判官より早く亀裂を見つける
塩商の商売が大きくなるにつれ、番頭は普段、利益と貨物船が時間通りかどうかしか見なくなった。倉庫、経理、護送、集金にはそれぞれ規律があるが、その規律が実際に守られているかを専門に検査する者はいなかった。月末に銀の勘定が合えば、皆は問題なしと考えた。
ある棚卸しで、数袋の塩の封緘が欠けているのに、帳簿上は正常と表示されていた。店主は塩を盗んだ者がいると疑い、最後まで調べたところ、新しい店員が封緘の交換には登記が必要と知らず、古い経理係も一度も照合していなかったことが分かった。問題は一つの悪い手ではなく、誰も見ていない一つのプロセスだった。
店主は夜回りを増やそうとした。老東家は首を振った。夜回りは現行犯を捕まえるだけで、店全体のリスクがどこにあるかは示せない。そこで塩行は内査房を設け、定期的にプロセス、証憑、権限、異常記録を確認し、庫頭ではなく東家に報告した。
第一回の内部調査は帳簿をめくるだけで、護送の引き継ぎの問題をすぐに見落とした。内部調査所はチェーン全体を歩く方式に改めた。塩袋が入庫してから出船するまで、誰が署名し、誰が検品し、誰が記録を変更する権限を持ち、異常がどれだけの時間で処理されるか。紙面だけを見ていては、整った帳簿に依然として騙される。
内査房は毎日倉庫の塩を運ぶわけでも、経理係の帳簿を付けるわけでもない。抜き打ちで調べ、詳しく尋ね、報告書を出し、責任者に是正を求め、本当に直ったかを後で見に行く。同種の問題が繰り返し起きていると分かれば、当番の使用人を叱るだけでなく、店主に規則の調整を求める。
後に塩行の暗い穴は多く減った。ある時、護送隊が臨時に路線を変えようとしたが、内査房が承認と保険が同期していないのを発見し、事前に止めた。荷は失われず、帳も乱れず、店主は初めて、何も起きないことも成果だと感じた。
内部チェックの価値は、誰かを困らせることではなく、経営者自身が自分のルールが機能しているか、リスクが抑えられているかを知ることにある。洪水が来てから判官を探すより、普段から橋の亀裂を見て回る人がいる方がよい。
後に新店主が就任し、最初の報告は利益ではなく、内査房が列挙したリスクマップだった。どこで規則が実行されず、どこで権限が広すぎ、どこで整改が紙の上だけで止まっているか、一目瞭然だった。店主はそこで初めて理解した。内部の目が見ているのは過去ではなく、次の事故の入口だと。