寓話
薬舗はまず万物の名分を描く
町の薬舗が増えるにつれ、同じ生薬が東街では海風藤、西街では青藤根と呼ばれ、経理係ではさらに風根と略された。病人が処方箋を持って門をくぐると、調剤師はまず半日推測しなければならなかった。
店主は最初、皆にタグを大きく書くことだけを求めた。タグは確かに目立つようになったが、同名異物、異名同物、禁忌関係は依然として混在していた。あるとき、学徒が似た名前の薬を一緒に置き、老人が誤って飲みかけた。店主はそこで初めて、問題は字がはっきり書かれていないことではなく、店に共通の名分の体系がないことだと気づいた。
彼は老医師、調剤師、経理係を同席させ、まず何が薬材で、何が病症で、何が産地で、何が禁忌で、どのような場合に二味の薬を併用できるかを定義した。彼らは名分冊を描いた。各概念には位置があり、各関係には名前があり、各制約には出所がある。新薬が店に入るには、まずこの冊子に接続しなければならない。
後に、患者が通称を言えば、システムは正式名称を見つけられるようになった。帳方が在庫を見れば、どの薬が代替可能で、どれが決して代替できないかを知った。新たな徒弟も関係をたどって原因を調べられるようになった。名分冊は医師の判断を置き換えなかったが、すべての判断に共通言語を与えた。議論は「あなたが言っているのは結局どれなのか」で行き詰まらなくなった。
店主は老医師を招き、薬舗の中の名前、別名、禁忌、代替、上位下位の関係を一つの譜に描いた。どの名前もどの薬を指すかを知っていなければならず、似た薬と混同してはならない。
弟子は画譜が遅すぎると思った。しかし次に患者が外地の処方箋を持って来たとき、調剤師は譜に沿って同物異名を見つけ、さらに旧疾と相反する薬を避けた。
この小さな事故で人々は立ち止まり振り返った。彼らは急いでより耳障りのよい言い方に変えるのではなく、誤った入口、誤解されたルール、保持すべき境界を一つずつ書き出した。後に同様の状況に再び遭遇すると、まず現場の制約と失敗の痕跡を見てから、緩めるべきか、厳しくするべきか、別のやり方に変えるべきかを決めた。
薬舗はこれから推測に頼ることが少なくなった。文字のラベルは今も残っているが、実際に調剤を支えているのは全舗が認める名分と関係である。店主は、薬舗が本当に安定したのは、世界に明確な名分を与えることから始まったと語った。